Farcry6、無事最後までクリアいたしました。
デラシネの実況では、なるべく多くの人にご自身の手で
プレイをして頂きたいのでだいぶ端折っておりますが
本当にボリュームのある作品でした。全部プレイ見せたらきっと#100位まで
動画をアップ出来たと思います。本当に大変楽しい作品でした。
改めて、FarCry6に携わったスタッフの方々、御礼申し上げます。
ありがとうございました。
そして、折角クリアしたのだからおしまい。
と言うのも、惜しいので今回このようなブログを
綴らせていただきました。
ネタバレを含みますのでこれからプレイされる方は
ご注意くださいませ。
ダニーが起こした「革命」とは結局なんなのだろうか。
革命をWikipediaより引用すると
革命は、権力体制や組織構造の抜本的な
社会変革あるいは技術革新などが、比較的に短期間に行われること。との事。
社会変革、と言う面では確かに、国民に圧政を敷く独裁者である
アントンを追い詰めた事により成されたと思います。
ですが、その後はどうなったでしょうか。
結局、アントン亡き後は、毎週のように反乱軍が各地を制圧し
それをプレイする私達ダニーが取り戻す、いわば内部紛争のような状態に陥りました。
おかげさまでプレイヤーはFarcry6の世界をまだまだ楽しめる醍醐味の一つではあります。
ですが、結局の所、皮肉な事に1967年にエル・ティグレらが起こしたヤーラ革命と
何ら変わりが無かったのです。
だからこそ、ダニーの「悪人に休息無し」の最後の一言は最高の皮肉であり
フアンが言った通り「ゲリラはゲリラ」でしか無かったのです。
鏡を見ているようでしょう?
アントン・カスティロは本当に倒すべき相手だったか。
国民に奴隷制を設け、更には酷い実験まで行われていた。
ヤーラに住む人にとってはそれは大変な生活を強いられたと思います。
仮に上手くヤーラを抜けて他の国へ上手く脱出出来た人は
「ヤーラと霧」なんて本を出版したりして。
そんな冗談は置いといて、白血病に犯され、ヴィヴィロの効力が
効かなくなっても、側近の言葉を無視し、未来のヤーラの建物を指示するシーンがありますが
余命少ない自身の国の未来をここまで描く物でしょうか?
若しかしたら、アントン・カスティロは、ヤーラと言う国の未来の
もっともっと先を見ていたのかもしれません。
エル・ティグレによって成されたヤーラ革命後はオープニングから分かる通り
長きに渡り、ヤーラを「貧民国」におとしいれる結果となってしまいました。
ですが、アントン・カスティロはヴィヴィロ開発と圧倒的軍事力で
ヤーラと言う国の建て直し、更には貧民国から先進国への成長を目論んでいたはずです。
若し、仮にマッケイを始めとした先進国とヴィヴィロの取引が活発に行われれば
ヤーラには潤沢な資金が舞い込む事でしょう。
そしてヤーラと言う国はヴィヴィロを中心に発展を遂げ
やがては先進国と肩を並べ、世界へ向けて発言力を高める事も出来ます。
しかも、ヤーラにしか出来ないヴィヴィロに加え、最悪の毒ガス
PGX240を所持している国となれば、他国との外交も
ヤーラにとって有利な方向へ進める事も出来るでしょう。
若し、ヤーラに不利益な事があれば、何時だってお前の国にPGXを巻くぞ、と。
そして、その教えは息子であるディエゴへ全て伝えられているはずです。
カスティロ家が強靭な獅子で在り続ける為に。
ですが、アントンはその大事な獅子にまで最期に手をかける事をしました。
それは一体何故…。
最期を悟った為の凶行か?
ダニーに息子を頼む、と言葉を放ちダニーは応じますが
それすらも嘘だと最期を迎えるカスティロの血。
そしてそれを受け入れるかのように「いいんだ」とディエゴは若くしてこの世を去ります。
まるでその最期が分かっていたかのように。
ディエゴはアントンのような強さを感じず
どちらかと言えば、心優しい少年のように感じ取れる場面がいくつもあります。
特に強調されるのが「家族」と言うワード。
ホセがカルロス・モンテロをこの世から排除し
アントンがディエゴに対して銃を放つシーン。心なしかディエゴは笑顔を見せております。
きっと「家族愛」に飢えていたのだと、推測は容易に出来ます。
故に、孤児でありながら強くあり続けるダニーに若干、その「家族愛」を
求めていたようにも思えます。
「ツイてる」の意味は。
ダニーは常に「ツイてる」と言う言葉が付きまとってました。
日本語でも「ツイてる」と言われてましたし
日本語でなくても「Lucky」と言われてたので所謂「ツイてる」は
「運」で在る事は間違いありません。
ですが、日本語の面白い所で「ツイてる」を「憑いてる」と変えてみてはどうでしょうか。
勿論、こじつけですが、こう捉えるとダニーには「憑いて」たと思いませんか。
ゲリラと言う名前の「悪魔」に。
結局Farcry6は歴史を繰り返す結果に。
本来であればクララのような指導者がいれば
Farcry6のヤーラの世界は変わっていたかもしれませんが
結局の所、ダニーは「ゲリラ」であり「指導者」ではありませんでした。
それが自身でも分かっていたからこそ、「ヘマはしないでね」と
共闘してくれた仲間達を背に去って行ったように思えます。
そして、結局、毎週のように反乱軍が各拠点を取り合い
変わらない各地の取り合いの日々が続くだけとなってしまいました。
普通の銃も何も持たない「ただのヤーラ人」だったら
ひとたまりも無いでしょう。
それは、今現在起こっている世界の事情でも伝わっている通りです。
ロシアはSWIFT(国際銀行間通信協会)から排除され、経済制裁を与え
更に各企業はロシアから撤退し生活用品ですら入手する事も困難を極めている状況下です。
ウクライナの方々は日々銃や爆撃の音に戦慄しながら、どうにか
国外へ脱出している生活が続いております。
そういった視線からまたFarcry6の世界を改めて飛び込むのも
色々と考えさせられる部分があるかもしれません。
Farcry6総合的感想
Farcryシリーズ総合して「後味悪い」は相変わらずでした。
勿論、良い意味合いで。そして、色々と考え調べさせてくれる作品でした。
舞台のモデルとなっているキューバ。キューバの革命といえばチェ・ゲバラ。
それぞれ名前を知ってはいたけれど、調べようと気にはなってませんでした。
そして、革命は調べれば色々と起きている事も合ったんだな、と視点を変える事が出来ました。
ベルリンの壁崩壊、ソ連の崩壊。これも革命の一つだと思います。
まだまだ、勉強不足だし歴史を知らない自身にとって
多くの事を調べるきっかけの良い作品だと個人的には思いました。
中々年を取ると勉強をすると言う事を怠ってしまいますが
ゲームをきっかけに知識を深める「きっかけ」が合って良いと個人的には思っております。
そういった意味合いでは個人的には色々と勉強をする「きっかけ」を作ってくれた
良いゲームに出会えたな。と思っております。
これを機にぜひ、Farcry6の世界に飛び込んでみては如何でしょうか。
また、プレイ済の人にも改めて何か考える「きっかけ」が創れたら良いな、と
思って綴らせていただきました。
宜しければ自身の実況動画も見てやって頂ければ幸いでございます。
デラシネの屋根裏ゲーム実況Farcry6再生リスト
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