デラシネが見てきたゲームBGMの世界

ゲーム音楽

皆様お帰りなさいませ。現在【ゲーム実況】デラシネの屋根裏
と言うチャンネル名でYoutubeにゲーム実況動画をあげているデラシネと申します。
自身はゲームBGMが大好きで音楽が大好きでどうにかその魅力を発信出来ないか。
そんな想いで日々動画やブログに掲載させていただいております。
今回は自身がゲームを通じて今現在振り返って感じた事や思った事などを
思い出も通してつらつらと綴って行こうかと思います。
もしかしたら、主観や偏見も交じってしまうかもしれませんが
「そういう意見もあるのね」程度に思って頂ければ幸いでございます。

ファミコンBGMとクラシック音楽は密接関係だった?

ドイツの作曲家ヘルマン・ネッケ作曲クシコス・ポスト(クシコスの郵便馬車)が今流れたら
皆様どうでしょうか?走りだしたくなる人が多い中

「よし。まずはスタート前にもちづきに張り手かエルボーしとくか」

そう思った方は同世代かもしれません。

オーストリア作曲家。魔王などで有名なシューベルト。
「軍隊行進曲」と言う曲があります。
知らない方も多い中

「OK。とりあえず、電車止めるか」

そうなった方はやっぱり同世代です。
実はファミコンBGMには多くのクラシックの楽曲が使用されておりました。

それは何故なのか?勿論そのゲーム作品の作風にピッタリだったから。
と言うのもあるかもしれません。

しかし、その一方で今思うのは

ファミコン出ました!スーパーマリオブラザーズ出ました!社会現象になりました!
お金ドーン!流れ込みました!


となると当然の事ながら他の会社も我も我もと
ファミコン開発に手を出し始めます。
そうなると大変になるのが開発現場。勿論、BGM作曲も開発の現場の一つです。
とにかく急いで他社よりも出せ!と言った状況下の中、1から作曲してる間も無い…。

「じゃあ、著作権切れてる音源を利用すればいいんでは?」

ファミコン全盛期時代は著作権保護の期間は作曲家没後50年(現在は70年)でした。
(※著作権に関してはさくっと調べただけです。ご注意ください。)
なのでもしかしたら、そう言った意図が合ってクラシックの楽曲が多かったのでは?
そんなことを思ったりしてしまいます。

その一方で思うのはもっとクラシックの楽曲に触れあえる機会を設けたい。
そんな風に考えた作曲家の方もいらっしゃると思います。

当時は(現在はスマホゲームの普及もあり当たり前の光景となりましたが)
ファミコンは大人の方がやる、と言うより学生や子どもが
プレイをするイメージが大きく感じておりました。

そんななかなかクラシックの楽曲に馴染みが無い人達に
ファミコンと言うツールを通してクラシックの楽曲に触れて欲しかったのかも。

自身もこの年齢になって色々調べて聴いて
「ハットリ君もクラシックだったんかい!!」
と、驚いたもんです。

それでもやっぱり名曲揃いだったファミコン音源

上記のようにクラシックを使用したゲーム音源も勿論名曲はいっぱいあると思います。
そんな中でも、限られた音の数の中で生み出された素晴らしい楽曲達がいっぱいあります。

自身が一番「やっぱりファミコン音源最高だったじゃん!」と確信を得たのが
ニコニコ動画にて爆発的ヒットとなった「思い出は億千万」でした。

ロックマン2のDr.ワイリーステージの1面で
流れるあのBGMに歌詞を当てはめた物です。
当時、自身もロックマン2をプレイしていて

「メチャクチャカッコいいじゃん!」

とDr.ワイリーステージ1から始められるパスワードをメモ帳に残していました。
何だったら曲聞くためだけに、ストップして聞いていた記憶もあります。
更に言えば、同じように歌詞をどうにか当てはめられないかと
必死に歌にしようとしていた記憶もあります。

ですが、当時はインターネットなんぞ無く、情報網は友達か雑誌位で
雑誌は攻略の記事。友達からは共感なんぞ得られず
「自分の良いと思っている感性は間違ってるのかなぁ…」
と、へこんだ覚えがあります。特に友達と言う物の輪から
外されてしまうような気がしてしまいました。

それでも、少年デラシネは幾つものゲームをプレイして様々な名曲達に出会う事になりました。

ハドソンより発売された「ドラえもん」(作曲者:竹間淳さん)
ちなみにこの竹間淳さん。アラブ音楽の演奏家と言う経歴の持ち主。
他にも「ボンバーマン」や「高橋名人の冒険島」も手掛けていらっしゃいます。

コナミから発売された「悪魔上伝説」(作曲者:船橋淳さん、森本幸恵さん、前沢秀憲さん)

ドラキュラ城塔内(BGM:Riddle)は本当に最高。
良くファミコン音源であんな曲が創れるのか不思議でしょうがない。
しかもこの「悪魔上伝説」。スタート画面でコントローラーの
左、右、セレクト、スタート、A、Bのボタンを同時に押すと
ゲーム内のBGMが聴ける機能が搭載されてました。

ファミコンでまさかのサントラ付きとは驚きです。
ちなみに現在でもAmazon等でサントラが購入出来ますので
久々に思い出した方はぜひ。

そして、ファイアーエムブレム、前回でも述べたFFシリーズやドラクエシリーズ
火の鳥、キングコング2怒りのメガトンパンチ、と数えたら
キリが無い位出会いを重ねてきました。
この辺りは、また別途ブログに書き残せたらと思います。

そして、そんな中、デラシネ少年はふと思うのです。

「歌、流れないかなぁ」

SFCからPS、セガサターンへ。その時が来た。

今ではスマホゲームで歌からオペラまで流れる時代ですが
当時の容量では無理に等しい事だったでしょう。
しかし、ファミコンの次世代機「スーパーファミコン」が発売され
ついに歌が流れたのです。
皆様ご存じ植松伸夫さんが作曲を手掛けた「FINAL FANTASY VI」

「アリア」

ストーリーの中で「セリス」と言うキャラクターが代役でオペラを歌うあの名シーンです。
当時小学生だった自身は「ついにこの時が来た!」とばかりに狂喜乱舞したものです。
勿論、言葉ではなく、音だけでその音も機械音だと分かるのですが
それでも、ゲーム機から歌が流れる時代が来たのです。

※もしかしたら、それ以前にもそう言った作品が合ったかもしれませんが
あくまで自身の体験での出来事ですのでご了承いただければ幸いです。

そしてゲーム機の進化と共にゲームBGMの進化も止まりません。
年月は流れついに発売となった「プレイステーション」「セガサターン」
ついに「歌詞」までもが流れ始めてしまうのです。
こちらも自身の体験上で紹介いたしますが
上記同様植松伸夫さんが作曲を手掛けた「FINAL FANTASY VII」

「片翼の天使」

当時学生だった自身はまだゲームを始めて序盤位なのにサントラを速攻で
購入し、聞いて腰を抜かす程ビックリしたものです。

「何言ってるか分かんないけど歌が聴こえる…!」

ついに歌までもが流れる時代が到来してしまったのです。
更に言ってしまえば、セガサターンの「サクラ大戦」やプレステの「ときめきメモリアル」
日本語の歌詞までもが流れるようになってしまったのです。
そして、昨今のゲームでは当たり前のように「歌」が流れるようになりました。

ゲームサントラの「定義」って何だろう?

音楽の「ジャンル」って本当に調べれば物凄くいっぱいあります。
自身も相当音楽を聴いたと思っておりますが、全然知識不足です。

そんな中「ゲームサントラ」における定義って何なのだろう?と。

ゲームで流れたらそれは「ゲームサントラ」ってなってしまうのだろうか?

ペルソナQの戦闘曲である
「Light the Fire Up in the Night “KAGEJIKAN”」
(サウンドディレクター:目黒将司さん。歌唱:Lotus Juiceさん、川村ゆみさん)
を例にあげさせていただきます。自身も大好きな楽曲です。

重いギターリフから始まり、心地良いトランペットが鳴り響き
Lotus Juiceさんが放つ軽快かつクールなラップが弾むピアノとリズム隊に絡み合い
川村ゆみさんの力強い声がサビで一気に爆発する戦闘曲としても本当にカッコいい名曲です。
カフェとかで、流れていてもきっと「あ、カッコいい曲流れてるな」って
ゲームを知らない人でも思わせる事が出来る事でしょう。
…もうそんな機会は減ったけどなっ!

さて、これはゲームサントラって括って良いのだろうか?

ジャンル、として考えればバンド隊が居てラップが合って歌唱も入るから
・・・・ミクスチャー?フュージョン??

考え始めると、まぁ、頭の中がこんがらがります。
ですが、これはゲーム内で流れる音楽だから「ゲームサントラ」。
でも、例えば街中でこれを聴いた人が「ゲームサントラ」とは
ゲームを知らなければ捉えないと思います。

じゃあ、ゲームサントラって言うジャンルって一体何なんだろう。と。

自身が記憶に残っているとある言葉があります。
大好きな日本のヘヴィメタルバンドのボーカル&ギター担当の人が
司会の方からこんな質問をされました。
「ハードロックとヘヴィメタルの違いって何?」
するとあっさりとこう返したのです。
「いや、わかんないっすね」と。そして続けて

「本人が言うかどうかじゃないっすかね」と。

ゲームサントラの作曲家の方々は言ってる人もいればいない人もいる。
ゲームサントラ以外のお仕事もされてらっしゃる方も大勢いらっしゃいます。
じゃあゲームサントラってどうやって括れば良いんだ?
この自問自答は今でも続いております。
まぁ、ぶっちゃけ良いと思えばそれでいいじゃん!ってお話なんですけどね(笑)

ゲームサントラにこだわる理由

上記でも述べた通り音楽ジャンルは本当に幅広く存在します。
ロック、ポップス、ヒップホップ、ヘヴィメタル、レゲエ、トランス…etc
しかもその中でも更に細分化されていきます。

自身はメタルが得意なのでメタルを事例に出すと
スピードメタル、クラシックメタル、ゴシックメタル、ブラックメタル、
ドゥームメタル、ブラストメタル、スラッシュメタル、と数え上げたらキリがありません。

そんな中で、デラシネが何故ゲームサントラ、ゲームBGMをこだわるのか。

日本発祥の音楽だからです。

ロックもレゲエもヒップホップも多くのジャンルは海外から入って来ました。
ですが、演歌もそうですがゲームBGMは日本発祥なんです。
スーパーマリオブラザーズを創った宮本茂さん、近藤浩治さんが祖と言っても
良いかもしれません。(あくまで個人的な感想です。)
だから、もっと注目されて良いと思っておりますし
本当に良い曲が沢山溢れかえっております。
そして良い意味でも迷曲、迷作品も溢れてます。

ファミコン時代では少ない容量の中、どうやったらこの音の再現をするか
(勿論今の時代もそうだとは思いますが)
日々作曲家の方々はテクニックを駆使していらっしゃってます。
それなのに、中々日の目を見ないというか注視されません。

しかし、そう叫ばれてる方々は実は沢山いらっしゃいます。
つい先日、とあるTVにて田中“hally”治久さんと言う方が
ゲームミュージック、8bit musicの魅力を語っていらっしゃいました。
その田中“hally”治久さんが監修した

「ゲーム音楽ディスクガイド」

と言う書籍がございます。
(本当はペタって広告貼りたいけどまだ無理…)

勿論、デラシネ即購入。
そして読んで見てビックリ。デラシネ自身
「まぁ、他人よりかはちょっと知識あるでしょ。」
と思ってましたが、其処に書かれていた膨大なゲームBGMへの愛情と情報量。
例えるなら王様から

「ひのきのぼうとぬののふくで
竜王とシドーとゾーマとデスピサロを
連戦で倒してきて」

って言われたクラスの内容でした。井の中の蛙大海を知らず…。
おかげさまでとても良い勉強になりました。
届かないとは思いますが、出版、執筆、監修してくれた方々
ありがとうございます。
今日もひっそりとしたこの場所でライティング能力と知識を蓄え
何れ其処に参加させていただきたいものでございます。

そんな方々もいらっしゃる中でデラシネもこのゲーム音楽と言う
音楽ジャンルの一つの魅力を届けられたらと精進して参りますので
実況動画の方も合わせて楽しんで頂ければ幸いでございます。

それでは皆様気を付けて行ってらっしゃいませ。
次のお帰りお待ちしております。

【ゲーム実況】デラシネの屋根裏



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